About socks No.04

靴下ができるまで

1本の糸が、1足の靴下になるまでの4つの工程

毎日何気なくはいている靴下は、どのように作られているのでしょうか。1本の糸が1足の靴下になるまでには、機械と職人の手を何度も通ります。工場で行われている主な4つの工程を紹介します。

糸、編み機、つま先の縫製、形を整える工程を順に描いたイラスト

1. 編み立て:100本を超える針が同時に動く

靴下は「編み物」で、つくりはニットのセーターと同じです。靴下を編む機械には100本を超える針が円く並んでいて、それが同時に動きながら、はき口から足首、かかと、足の裏、つま先へと筒状に編み上げていきます。1本の針で縫い進むミシンとは、仕組みがまったく違います。

針の数は、子ども用か大人用か、厚手か薄手かによって変わります。また、つま先やかかと、足裏だけ糸を変えて厚くするなど、部位ごとに編み方を切り替えられるのも靴下の編み機の特徴です。

湿度やほこりによって編み上がりの寸法が変わるため、職人は編み立ての途中でも機械を細かく調整し、同じ大きさの靴下がそろうように目を配っています。

2. つま先を閉じる

編み上がったばかりの靴下は、つま先が開いた筒の形をしています。この開いたつま先を、機械で縫い合わせて閉じます。業界では「ロッソ」と呼ばれる方法が広く使われています。

つま先の編み目を一目ずつつなぎ合わせる「リンキング」という方法もあり、縫い目が平らになるので、指先に当たりにくい靴下に仕上がります。

3. セット:形とサイズを整える

つま先を閉じた靴下は、まだ形が整っていません。足の形をした板にはかせ、蒸気と熱をあてて、決められた形とサイズに整えます。この工程を「セット」と呼びます。

4. 検品・仕上げ

最後に、糸の飛び出しや編みむら、穴がないかを1足ずつ確かめます。左右をそろえてペアにし、タグやシールを付けて、ようやく商品として店頭に並びます。

大阪・奈良は靴下づくりの産地

大阪と、そのお隣の奈良は、昔から靴下づくりが盛んな地域です。奈良県は靴下の生産量が日本一で、明治時代の終わりごろ、広陵町の人がアメリカから靴下の編み機を持ち帰り、農家の副業として広まったことが始まりとされています。

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